ショップ店員の仕事は転々としながら7年間続きました。
接客ってすごく楽しいと思えるようになったのは雑誌「ファッション販売」との出会いでした。
その中で内藤加奈子さんという方が連載をしていてこの方の考え方がすごく好きで内藤加奈子さんの著書「「売れるスタッフ」になる!」という本にはものすごく影響を受けました。
販売職を辞める時にこの本を手放しましたが他業種にも使える考え方で忘れられないくて買い直しました。仕事のことでつまづいた時は何度も何度も読み返してます。
ということで、この頃にいろいろな本を読んで得た「販売の仕事が楽しくて仕方がなくなった考え方」についてご紹介したいと思います。
接客はナンパ
お客様へのお声がけってマジでナンパみたいなんですよね。
今の若い子ってナンパするのかしら???
知らない人に声をかけて関係を作るという部分は共通ですよね。
そして、ひょっとしたら「心開けば股開く」原理と同じく「心開けば財布開いてしまう」心理もありなんじゃないか???と思いつつ。
モテるタイプの男友達の言動は本気で参考にしてました。。。笑
ちょっと恥ずかしいですが、
モテる男は本当おもてなし精神がすごいですね!
実際に声の掛け方やテンション一発芸など、お客さんが喜ぶ振る舞いは男友達の真似すると簡単にできるようになるので、チャラ男(死語かしら?)の真似は本当にオススメです!
遊びから学ぶと仕事も楽しくなります!
接客トークだけが販売力ではない
販売の仕事で一番楽しいのはこの「接客トーク」以外の部分での接客を磨くことにあると思います。
売り場の掃除やディスプレイなど一売り場作りについてはVMDと言ってここに工夫を凝らすと本当に売上が変わります。手法についてはついては雑誌のファッション販売や様々な本で解説がされています。
空間の力って本当にすごい!
売っているのは商品だけではなく過ごす時間の快適さも売れる。という考え方が本当好きでした。
そして売上のためには決して、おしゃべりが大事なわけではないんです。
先ず、商品説明ばかりされてもお客様も自分おお互いつまらないだけで終わってしまいます。まずは話させることが接客です。接客をしたいなら商品説明は後回しです。
出会いの喜びに息を呑む。感謝は呼吸で表現できます。
引用元:内藤加奈子(2007年)『「売れるスタッフ」になる!』フォレスト出版
これは内藤加奈子さんの言葉でいつになっても忘れられないものです。
因みに、私の働いていたが109系ファッションのショップで承認欲求の塊みたいな先輩が多かったからなのか、たまに自分の接客トークというか自分の存在価値で商品が売れていると勘違いしている人なんかも結構いましたが、こういった先輩のいうことは理不尽且つ意味不明な上に先輩より売上が上がってくると必ず何かしてくるのでので距離を置くことをお勧めします。
お買い物はストーリー
売り上げを「お客様が商品を買う」という一つの点で考えるのではなく、「買い物を経験している」という線で考えていくととても楽しくなります。
朝おめかしをして、友達と待ち合わせをしたり、ファッションビルをうろちょろして回るお客様の1日の演出として我がショップがあるようなイメージ。
例えば、レストランの店員なんかも演出の一つですよね。お食事という経験の中に店員さんがいて、機嫌の悪い店員がいたなか、気の良い店員がいたな。それで食べた物と同じくらいお店の価値って決まりますよね。
なんか上手く言語化してまとめられませんが、自分がお客様の経験の一部になるという感覚で楽しむのです。
お客様に信頼されたければ自分に正直であれ。
お客様との関係を作るにあたって正直さは本当に大切だと思います。
特に、この二つの言葉は出会えて本当に良かったと思います。
いつも接客の教科書みたいじゃなくていい。今日のテンションに合った表現でお客様を気遣うことができる。プロだから。
引用元:内藤加奈子(2007年)『「売れるスタッフ」になる!』フォレスト出版
痺れますねぇ〜。内藤加奈子さん本当かっこいい。
「嘘笑いでも良いから笑ってろ」と言われたことあるでしょうか。
私はあります。ですが、あれは嘘です。
ある日どうしても笑えない日がったんですよね。
お客様が入店してきて、商品を触っていたので真顔でお声がけをしました。
愛想悪いかなと思い正直ハラハラしてましたが、お客様の反応はいつもと違って、真剣に探している商品について相談をしてくれたんです。
いつも笑顔でワイワイ売るパターンが多かったのでびっくり。
その後そのお客様は顧客様になり頻繁にお店に通ってくれるようにました。
お客様を気遣うのにいつもニコニコハイテンションであるは必要ないとこの体験があってから私は強く思うようになり、「その日のテンションに合った表現」を心がけ顧客さんを増やしました。
お客様が悩んだら、引く。それが思いやりです。
引用元:内藤加奈子(2007年)『「売れるスタッフ」になる!』フォレスト出版
「迷ったら買わないというのもありだと思いますよ」
買わない選択を促してみる。
これは目から鱗でしたが、とても効果的でした。
こちらが買わない理由を提示すると、お客様が買う理由を探し始めるんですよね。女心って難しいですね。
因みに、私が働いていたショップの中にはお客様が迷った時は「もう在庫が1点しかない」と嘘をつくように指示されていた事もありました。
お客様が帰って店頭に商品を出す。もし、同じお客様が来てしまった場合は今入荷したことにする。
でも、そんなことでは顧客さんは増えないんですよね。
実際に、そこのショップは押し売りがひどいから私がお店にいない時は入店しないようにしてるとお客様に言われたことが何度かありました。
買わない選択を促してみるとお客様は安心感があるのかその後の客単価がグッと上がるということは結構ありました。
お客さまに帰ってもらう。
気持ちよく帰れる店にすると、次に来た時に入りやすい店になる。ということです。
最近は減りましたが、買うまでお店から出さないような接客してるやつって昔のギャル系ショップにはよくいましたよね。
私が販売しているときは柳原可奈子みたいな店員時代なので本当しつこい接客が多かったように思いますので、これができるかできないかで顧客のつき方が違いました。
また、単価の高いお店で働いた際は店長がお客様を帰すことがありました。
お客様は選びなさいと。
かなり勇気のいる選択ですが、ブランドイメージに合わないお客様は帰す事も大事という事でした。
「お客様に気持ちよく帰ってもらう技術」習得してみると効率も上がりとても仕事が楽になります!
以上、私が販売員のお仕事(バイト)が楽しくて仕方なくなった考え方でした。
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