こんにちは。
フリーター歴約15年アラサー喪女のばしおです。
今日はアルバイトのくせに店長になってしまったショップ店員時代のお話をしていきたいと思います。
バイトのくせに店長になったわけ
バイトのくせに店長って今になって冷静に考えると結構カオスです。
ですが、私がショップ店員をしていた2010年代は割とアルバイトの店長は珍しくありませんでした。
東京都内ではなく、地方ということもあるのでしょうか。
ということで、私が店長になった理由ですが前に働いていたお店の先輩がマネージャーになったというけど経験者が少なくてお店が回らないというのでヘルプで数ヶ月働いてみたところ。
他店の店長がギブアップして飛びそうだったから売り上げ0円なんて日もあるくらい酷い状態になった店をパスされました。。。
これ、今考えると本当、罰ゲームでしかない。
飛びそうな店長を私の居たお店に異動させて私は自店と他店を兼務しながら店長をすることに。
そんな感じで確か、当時時給850円とかで私は店長になりました。
嗚呼。
アパレル業界を離れる頃くらいに「やりがい搾取」という言葉を知った時にしっくり来ました。
楽しんで仕事をしてたら、気づかないうちに搾取されてしまう。
これは多かれ少なかれどこの会社でもありますよね。
よくあるのは楽しんで仕事ができる人にばっかり仕事が集中したり、きつい仕事が回ってくる。
そうやって良いように扱われるだけ。
大して仕事しない機嫌が悪いやつは皆に顔色を伺われて楽をする。そんなことばっかり。
だから、お仕事は楽しんではいけないものなのではないかとさえ、今は思ってしまっています。
世知辛い世の中。
正直、トラウマです。
衝撃の売り上げ0円の店の様子
ということで、売り上げ0円店へ行ってみるとなんとも言えない負のオーラが漂ってました。
連絡ノートにビッシリ指摘の言葉
「なんで出来ないの?」「言いましたよね?」「何回目ですか?」
こんな言葉がノートに書き殴られてました。
普通の大学ノートに毎日書いてるから、もう最初から最後まで悪口みたいなので全部終わってるぐらいのノート。。。
部下のミスをネチネチネチネチとまぁ。ドン引きでした。。。。
とにかく”汚”
ガムテープ貼った後?のネバネバが何故か沢山床についてる。
バックヤードが汚い。
お店のPOPがビリビリに破れたまま貼ってある。
(しかも、シャーペンで文字が書かれているものもあったw)
なぜ誰も何とも思わなかったのでしょうか。。。
商品がギチギチでラックから取り出せない
出せば売れると思っているのか、しまむらもびっくりな商品密度で取り出せない、畳んである商品のサイズはバラバラ。
どうしてこんな店になってしまったのか
私はこの店長がショップ店員を始めた頃を知ってました。
知る限り昔、店長はとても可愛らしくて礼儀も正しい良い子でした。
それが5年くらい経ち久々に会うとモンスター上司化してしまっていてびっくりしました。
どうしてこうなってしまったのか。
それは、個人売り至上主義だったから。だと私は感じてます。
今のアパレル販売に個人売り等があるかはわかりませんが当時は商品単価1万も無いような10代向けのお店で個人売りにこだわる傾向がありました。
そこでの教育というのは「スタッフはお客さまの憧れであるべき」だという教えのもとで社販を買わせまくり、スタッフの人柄や販売トークについて根性論で教育するばかりになっていることが殆ど。
自己肯定感が下がったスタッフ同士が蹴落とし合いを始め。
プレーヤーばかり育ってしまうということが言えると思います。
そして、店舗販売の要素として重要な売場作りのことがおざなりになり基本的なお店の掃除などに目が向かずクソもオシャレじゃない居心地の悪い空間を作り上げてしまうという悪循環にどハマりするというのが、淘汰されていった109系ショップの行く末でなかろうか。と私は感じている。
売り上げ改善のためにしたこと
売り上げ0円まで下がることが異常なことですから、おこなったことはとてもシンプル。本当に簡単なことだけです。
STAFFは叱らない。ありがとうを頻繁に伝える。
もう前の店長のことがあってビクビクしちゃってるのでツンケンしてるわけですよ。
そこを柔らかーく柔らかーくね。ありがとうを大袈裟かってくらい言いました。
確かに、掃除は角まできっちりやらずにまるーく掃くタイプの子がいたり何で?って思うようなことしでかす子もいたけど咎めないでそれとなくフォローすれば良いんですよ。
ミスをして何で大変かっていうのは口で説明するのではなくて、できるだけ自分のケツは自分で拭ってもらう。
そうしたら、次のミスも減る。
それでも治らないならやり方を変える。正直、わかってるのにやってしまうミスはシステムが悪いんです。
自分達は不便なものを不便なまま何も向上させる気がないのに、人にばっかり改善を求めているから上手くいかないんです。
ただ褒めて機嫌をとってあげるだけで部下は自分の良いところ認識して伸ばしてくる。
今までの経験上間違いないと思うし、変に調子乗る子も見たことない。
特に接客が得意な子なんかは、苦手な部分を少しカバーするだけで頑張って接客をしてバンバン売ってくれるようになるのですぐに効果が売上に反映します。
チームワークで各々の苦手分野をうまくカバーして良いところを伸ばしてもらうのがマネジメントだと私は思うわけです。
欠点を見つけて攻めるのは、マネジメントではなくただのパワハラです。
掃除の徹底
掃除をするだけで空間が洗練されていきます。
ガムテープのベタベタを取るのが大変だった!
でも、空間の力大事!
バックヤードも本当、ヒドかったので片付けました。
本当に不思議だけど掃除だけで雰囲気がガラッと変わります。
お掃除は店舗販売の基本のきです!
売り場の大改造
売り場の大改造でまずしたのは什器の移動です。
お客様が店内を店内をウロウロしてしまう様な配置に変えます。
この時はお店が出ていきやすすぎる配置だったため、入り口に壁を作りお客様の出口を狭めました。
お客様が普段売り場でどうやって入って帰っていくか観察して、どうしたらもっと滞在時間長くなるか、どうしたら商品触ってみるかそうやって考えて作る売り場作りって悪戯してる時みたいですごく楽しんですよね。
また、什器の高さにも高低差をつけて単調に見える売り場からリズム感を加えたりしてお客様が飽きないようにしました。
また、商品の見せ方として、ハンガーの掛け方や畳の方法をいくつかSTFFに伝授。
ちょっと新しい陳列方法を取り入れてSTAFFと一緒に楽しみました。
そうこうしてると、お客様がいないときにレジでこっそり携帯をいじってた子がマネキンのコーディネートを毎日変えてくれるようになったり、お店の角も自然と掃除してくれる様になったり徐々にスタッフの顔色も変わっていきました。これはすごく嬉しかった〜!楽しかった〜!
仕事を楽しむ姿を見せるのも、一緒に楽しむのもマネジメントのうち。なんでしょうかね。
こんなことを続けて2週間くらいで最低でも1日3万円は売れるお店に変わっていきました。
アルバイトが売り上げを改善したらどうなるのか
新しく店舗を作りたいからそこの店長にどうだと社長から打診がありましたが、場所が隣の市でめちゃくちゃ家から遠くなる&時給の話はなくそれとなくお断りしました。
そんな頃、兼任していたお店の売上が下がってしまい焦ったのかマネージャーと元店長が私がいない間にお店に来て、棚卸し中にも関わらず売り場をぐちゃぐちゃにするという嫌がらせを受けました。
他のSTFFの子は売上をメキメキ上げきていたにも関わらず、マネージャーからシフトを減らす打診をされたりの嫌がらせに耐えられず辞めていきました。
社長に相談しても知らん顔で、面倒になってきたので私も退職。だってアルバイトだし。
その後、残った子から泣きながら電話が来たけどどうしようもできず。
退職して1ヶ月くらいでマネージャーから連絡が来て戻ってきてほしいと言われたけど、戻らなかったらすぐにお店消えてました。笑
その後、共通の知り合いの結婚式でマネージャーに会ったけど、なんの仕事しているかは人に言えないと言ってました。笑
辛すぎる!!!けど世の中そんなもん。
救いようのないオチが私の持ち味。
ということで、今日はそんなトラウマ体験談でした〜。
コメント